【アスオラ】用語集|特区庁・領地・魔法・決闘裁判・クレイス・アーティファクトなど世界観を解説
『アストラエ・オラティオ(アスオラ)』には、「特区庁」「領地」「決闘裁判」「クレイス」「アーティファクト」など、独自の用語が数多く登場します。この記事では、『アストラエ・オラティオ』公式サイトの「世界観」で公開されている設定を中心に、主要な用語をまとめます。
- まずはアスオラ世界の仕組みを簡単に
- アストラエ・オラティオ|「星の祈り」
- 魔法|「魔法は、人の夢だ」
- 魔法使い|「星」に込められた願いを実現する者
- 魔法の起源|原初の魔法使い「ヘカテー」
- クレイス(Kleis/κλείς)|表と裏の境界を開く「鍵」
- アーティファクト|魔法使いの意志を顕現させる武器
- 領地(Dominion)|暮らしの根幹であり、魔法の基盤
- 裏内閣|特例区域を指定する東京魔法世界の権力
- 特区庁|東京の魔法世界を行政管理する機関
- 主任|魔法使いではない「まほうつかい公務員」
- タワー(Tower)|星と領地をつなぐ「人の願い」
- 決闘裁判(Trial of Domination)|魔法使いの紛争を解決する司法システム
- 用語をつなげるとアスオラの魔法体系が見えてくる
- 参考資料
まずはアスオラ世界の仕組みを簡単に
細かな用語を見る前に、大まかな関係を整理しておきましょう。
- 人が世界へ向けた願いや祈り――「夢」は星へ託される
- その「星」に込められた願いを、自らの手で実現する存在が魔法使い
- 現代の魔法は、魔法使いが暮らす「土地」の暮らしのありかたを反映する
- 土地とのつながりは「領地」としてシステム化され、現代では行政区域と深く重なっている
- 東京の魔法世界は「特区庁」が行政管理する
- 魔法使い同士の紛争には「決闘裁判」という司法システムがある
- 魔法使いは「クレイス」で現実と非現実の境界を越え、「アーティファクト」で強力な魔法を顕現させる
この構造を押さえておくと、アスオラが掲げる「魔法×行政」が単なるキャッチコピーではなく、世界全体の仕組みになっていることが見えてきます。
アストラエ・オラティオ|「星の祈り」
作品タイトルの『アストラエ・オラティオ(Astrae Oratio)』は、ラテン語で「星の祈り」「星々に捧げる祈り」という意味があります。ここまで見てきた「夢は星になる」「魔法使いは星に込められた願いを実現する」という設定を知ると、タイトルそのものが魔法世界の根幹を表していることが分かります。
魔法|「魔法は、人の夢だ」
アスオラの魔法を理解するうえで、公式が示しているもっとも重要な言葉が「魔法は、人の夢だ」です。
人が望むこと、欲すること、なりたいこと、なってほしくないこと。祈りや希望、そして「世界が変わってほしい」と願う気持ち。叶わないかもしれないと分かっていても、それでも世界へ投げかけずにはいられない願いそのものが、アスオラにおける「夢」です。
人は昔から、届かない夜空の星へ願いを語り続けてきました。そして公式の世界観では、「そうして、人の夢は星になった」と説明されています。つまりアスオラにおける「星」は、単なる天体のイメージではなく、人の願いや祈りが集まる象徴でもありそうです。
魔法使い|「星」に込められた願いを実現する者
魔法使いは、公式では「『星』に込められた人の願いを自らの手によって実現させる者」と説明されています。魔法が「人の夢」であり、その夢が「星」になる。そして魔法使いが、星に込められた願いを現実へ引き寄せる――という関係です。
また、現代の魔法には魔法使いが住む土地の「暮らしのありかた」を反映するという大きな特徴があります。この設定があるため、「魔法使い」と「土地」、そして「領地」「行政」が一本の仕組みとしてつながっています。
現代の魔法使いにはヘカテーの「たいまつ」と「短剣」が受け継がれている
公式では、第2時代にヘカテーが登場して以降、魔法使いのありかたは大きく変化した一方、ヘカテーの「たいまつ」と「短剣」という2つの概念だけは現代まで継承されていると説明されています。
この「たいまつ」は後のクレイス、「短剣」はアーティファクトにつながる非常に重要なモチーフです。
魔法の起源|原初の魔法使い「ヘカテー」
公式サイトの「魔法の起源」で中心に置かれているのが、原初の魔法使いとして知られる女神ヘカテー(Hecate)です。
ヘカテーは図像学上、片手にたいまつ、もう片方に短剣を持つ姿で描かれる女神とされます。アスオラの世界観説明では、ヘカテーは呪術・魔法・魔術を司ると同時に、月、夜、影、交差点、そして「境界」を守護する存在として扱われています。
ヘカテーが司る「境界」
公式では、その境界として次のような対になる概念が挙げられています。
- 昼と夜
- 生と死
- 表と裏
- 都市と自然
- 現実と非現実
一つの世界から別の世界へ切り替わる境目を司ることが、ヘカテーと魔法を結びつけています。これは、昼の日常と夜の神秘、現実の東京と魔法世界の裏側を重ねるアスオラの「新伝奇」というテーマとも強くつながる設定です。
たいまつは「鍵」、短剣は「意志」
ヘカテーを象徴する2つの道具には、それぞれ明確な意味があります。
| ヘカテーの道具 | 意味 | 現代へ受け継がれた概念 |
|---|---|---|
| たいまつ | 昼と夜、現実と非現実の境界を示し、魔法という「裏側」へ踏み込むための鍵 | クレイス |
| 短剣 | 魔法をこの世界へ顕現させる「魔法使いの意志」 | アーティファクト |
神話が忘れられ、時代のパラダイムが何度変化しても、この「鍵」と「意志」という2つの概念は、現代の魔法使いたちへ残り続けています。
クレイス(Kleis/κλείς)|表と裏の境界を開く「鍵」
クレイスは、魔法使いが魔法を使用するための基本的な道具です。名称は古代ギリシア語で「鍵」を意味し、公式では「表と裏の境界を開く鍵」と説明されています。
その原型にあるのが、ヘカテーの「たいまつ」です。クレイスは現実と非現実の境界を渡り歩くための鍵であり、魔法使いたちはこれを「始動キー」とも呼んでいます。公式の説明では、魔法使いがクレイスを使う様子は、車のエンジンをかけることにたとえられています。始動キーであるクレイスを使って非現実の領域へ踏み込み、そこで初めて魔法を使える状態になる、という仕組みです。
さらに、すべての魔法使いがクレイスを所持しているため、魔法使いとしての資格を示すものとして扱われることもあります。
アーティファクト|魔法使いの意志を顕現させる武器
アーティファクトは、一般的には魔法の力が込められた魔法武器を指します。公式では「意志の表象を訴求する魔法使いの武器」とされ、アーティファクトを操ることで普段は使えないほど強力な魔法を扱えるようになります。
ヘカテーの「短剣」が原型とされており、由緒ある骨とう品から現代的な解釈が加えられた発明品まで、さまざまな種類があるそうです。
クレイスが魔法という裏側へ踏み込むための「鍵」なら、アーティファクトは魔法使い自身の意志をこの世界へ顕現させるための道具といえるでしょう。
領地(Dominion)|暮らしの根幹であり、魔法の基盤
領地は、アスオラの「魔法」と「行政」をつなぐ中心的な設定です。公式では、領地を「暮らしの根幹であり、魔法の基盤」と説明しています。
現代の魔法は、魔法使いが暮らしている「土地」における暮らしのありかたを反映します。そのため、魔法使いにとって土地は単に住んでいる場所ではなく、自分たちの魔法そのものと深く結びついた存在とです。
第5時代から「行政」という概念が魔法へ取り込まれた
第5時代以降、魔法使いたちは世界を理解するための枠として「行政」という概念を借用しました。そして、自分たちと深くつながっている土地を行政的な概念としてシステム化することで、「魔法使いの領地」を築いていきます。
その結果、現代では行政システムと魔法使いたちの領地システムが同一視され始めているとされています。
東京23区も魔法使いたちの領地になっている
港区、新宿区、渋谷区、品川区、墨田区など、東京では特別区23区を含む行政区域ごとに魔法使いたちの領地が区分されています。そのため、魔法使いたちの衝突や対立も、単なる個人同士の争いではなく「行政的対立」として扱われます。東京の公務員であり領地管理者でもある主任は、こうした領地間・魔法使い間の紛争を仲裁することになります。
裏内閣|特例区域を指定する東京魔法世界の権力
裏内閣は、アスオラの世界観で名前が示されている一方、まだ詳細の多くが明かされていない存在です。現時点で公式設定から確認できる重要な点は、東京の魔法世界で実権を握っており、特区庁が管理する「特例区域」を指定していることです。
つまり特区庁より上位、あるいは少なくとも特区庁の管理対象を決める側にいる権力として存在していることが分かります。
ただし、構成員や具体的な権限、成立の経緯などはまだ十分に公開されていません。ここはゲーム本編や今後の公式情報で明らかになるのを待ちたい用語です。
特区庁|東京の魔法世界を行政管理する機関
特区庁は、正式には「裏令指定特例区域管理庁」と呼ばれる行政機関で、主人公「主任」が所属する組織です。
公式設定によると、東京の魔法世界で実権を握る「裏内閣」が指定した特例区域を管理する行政庁舎で、東京タワーが建つ港区に置かれています。
さらに特区庁は、東京の魔法世界全体に対する行政管理権限を持っています。魔法使いたちにとっての「東京都庁のようなところ」とも説明されており、東京に存在する魔法使いや領地を行政の側から管理する重要な機関であることが分かります。
ところが、物語開始時点では所属公務員が主任ひとりしかいないというかなり特殊な状態になっています。巨大な権限を持つ行政機関でありながら、実務を担う公務員はほぼワンオペ。このアンバランスさも、主任がさまざまな事件へ巻き込まれていく理由のひとつになりそうです。
主任|魔法使いではない「まほうつかい公務員」
主任はプレイヤーにあたる主人公です。もともとは平凡な末端公務員で、本人は魔法使いではありません。しかし、平和岸灯愛の采配によって正体不明の機関「特区庁」へ突然配属され、東京の魔法世界を管理する立場になります。
公式発表では、主任が魔法世界の行政を管理する中で、さまざまな事件へ巻き込まれていくことがメインストーリーになると説明されています。
タワー(Tower)|星と領地をつなぐ「人の願い」
アスオラの世界における「タワー」は、単なる巨大建造物ではなく、人が星へ手を伸ばそうとする願いを象徴する存在として描かれています。アスオラでは、人々の願いや祈りは「星」と深く結びついています。塔は、星へ祈るだけではなく、人間自身が星へ近づこうとして築き上げたものともいえるでしょう。そのため、時代ごとに姿を変えながら、魔法の歴史を象徴する存在として登場しています。
公式設定では、かつてバビロンで「神になる」ことを望んだ魔法使いの王が、星を目指して塔を築いたものの、王は地上へ墜落し、この出来事とともに第2時代は幕を閉じたことが語られており、さらにその後の時代には、トリノで「神は死んだ」と唱え、神との訣別を試みた哲人が狂気の果てに倒れ、第5時代が終焉へ向かうことになったことも語られています。
そして物語の舞台となる、第5時代が終焉を迎える令成9年の東京では、新たなタワーが完成を迎えようとしています。公式では、この出来事が魔法の世界における次の時代の到来を思わせるものとして描かれています。
つまり東京タワーは、東京を象徴するランドマークであるだけでなく、アスオラ世界における時代の転換を示す重要なモチーフと考えられます。
タワーと「’89年東京」の関係については、アスオラの「’89年東京」と東京タワーでも詳しく紹介しています。
決闘裁判(Trial of Domination)|魔法使いの紛争を解決する司法システム
決闘裁判は、魔法使い同士で争いが起こった際に行われる裁判方法です。英語ではTrial of Domination、作中では「トライアル」とも呼ばれます。
公式設定によると、第4時代以降、魔法使いたちの間に深く根づいた紛争解決方法であり、司法システムとされています。魔法使いの力と土地が「領地」として行政制度に組み込まれているように、争いを解決する側にも「司法」の仕組みが存在していることが分かります。
用語をつなげるとアスオラの魔法体系が見えてくる
ここまでの用語は、次のようにつながっています。
人が世界へ向ける「夢」は星となり、魔法使いはその星に込められた願いを実現する。現代の魔法は土地の暮らしを反映し、その土地は「領地」として行政制度へ組み込まれる。特区庁が東京の魔法世界を管理し、紛争には決闘裁判という司法制度が存在する。
魔法使いはヘカテーから受け継がれた「たいまつ=クレイス」で裏側へ踏み込み、「短剣=アーティファクト」で自らの意志を世界へ顕現させる。
こうして見ると、星・夢・魔法・土地・行政・司法・神話が別々に置かれているのではなく、ひとつの世界観としてつながっていることが分かります。
今後、新しい世界観用語や追加設定が公開された場合は、この記事にも順次追記していきます。